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一般社団法人西日本閉鎖性海域連携推進機構設立趣旨書

   伊勢湾は、木曽三川等の一級河川を通じて、良好な魚場として恵みを与えるとともに海水浴等の憩いの場として親しまれ、沿岸部の発達とともに海上交通の場としても栄えてきました。
   しかるに、高度経済成長期における人口の増加や沿岸部に発達した工業地帯からの汚濁物質(有機物、窒素、りん等)の
過剰な流入よる富栄養化で赤潮や青潮が発生し、その豊かさが失われ、昭和46年以降、行政において水質汚濁防止法の制定、水質総量規制の導入等対策が講じられ、若干の水質改善が見られるようになってきたものの、貧無酸素水塊の発生は依然として続き、浅海域にも拡大の傾向とのデーターもある状況である。
   三重県環境整備事業協同組合は、CSR活動として平成24年度から2カ年間「伊勢湾における貧・無酸素水塊の要因解明調査」を実施したことを契機に、現在まで毎年、伊勢湾再生を考えるための事業を行い、平成26年度には組合が主体となり「伊勢湾再生促進協議会」を設立したところである。
   また、伊勢湾再生行動を加速するため、同様の課題を抱える西日本の閉鎖性海域を有する佐賀県、長崎県、鹿児島県等の
九州エリアや兵庫県、和歌山県、徳島県等の大阪湾エリアと愛知県の有志と意見交換を行い、本年度、「西日本閉鎖性海域連携サミット」として具現化したところである。
   これらのことから、閉鎖性海域の改善に向けては多様な主体と協働した行動、有識者等を交えた研修会並びに行政機関等との連携等が重要であるので、同様の志を有する方々と同一歩調で取り組むため、ここに新たに団体を設立するものである。

平成29年1月吉日

一般社団法人西日本閉鎖性海域連携推進機構
代表設立発起人  木室啓治

発起人  木室啓治
発起人  野間千晴
発起人  立野大輔
発起人  岩藤 守
発起人  芝本忠雄