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牡蠣養殖における環境改善実証実験
実証実験の最終引上げ調査
最新情報
2020年08月20日 初版

この活動について

設立当初より西日本における閉鎖性海域の環境改善に多様な主体と連携しての取り組みを始めました。
また、三重県環境整備事業協同組合が平成24年度からCSR(企業の社会的責任)活動の一環として着手している「伊勢湾の貧無酸素魂要因解明調査」に連携協働してきました。

この活動は、平成30年度より実施しております「次世代と共に考える閉鎖性海域」をテーマにした講演会及びパネルディスカッションの実施に際し、水質改善行動の見える化を目的とし活動を実施しております。活動に際し、長崎大学中田名誉教授のご指導や、地元牡蠣養殖業者並びに、あさりに着目した水質改善活動を行っている浦村あさり研究会等の協力を得ることで、実施にこぎつけることができました。
引き続き、閉鎖性海域の課題・問題点について、意識の醸成に努め、ESD(持続可能な発展のための教育)理念のもと、幅広い世代の方々に本活動を知ってもらうため、今年度の活動をレポートし来年に向けて引き続きこの活動を継続いたします。

現地レポート

令和2年3月27日(金)鳥羽市浦村にて実施していた、牡蠣養殖における実証実験の最終引上げ調査を行いました。当日は曇天で風が吹きとても肌寒い一日でしたが、三重県議会 伊勢湾再生促進議員連盟の方々を始め、地元漁業関係者、(一社)西日本閉鎖性海域連携推進機構、三重県環境整備事業協同組合で総勢約60名での調査となりました。
実証実験当日は、簡易的な浄化システムの説明から始まり、吊された牡蠣の引き揚げ作業・牡蠣群のばらし作業・牡蠣の洗浄などの準備作業を実施の後に、普通に吊るしてあった牡蠣と散気した牡蠣それぞれを30個ほどチョイスして、殻付きのままとむき身にしたときの大きさ、重量を流れ作業で順番に測定していきました。


参加者が慣れない作業で苦労している中、地元漁業関係者の方より、牡蠣の剥き方のコツなどを教えて頂きましたが、それでも正確に剥くのは難しく、更には立ち仕事で腰は痛くなり、皆さん苦労しているように感じました。




そんな中でも、地元業者さんのお計らいで昼食時、牡蠣筏に付着し成育したわかめのしゃぶしゃぶをご馳走になり、旬ということもあってとてもおいしく頂く事ができ、大変な作業の中でも楽しく作業でき、気づいたら測定調査が終わってしまったという感じでした。
また、漁師さんが子供や若干のメンバーを沖の筏郡に連れて行っていただき、そこで牡蠣筏の上から銛で大きなボラを目の前で突いて釣り上げました。そういった普段では味わえない光景を間近で見ることができ、この様な豊かな海を次世代へと残しゆく活動に加わっている事を実感しました。

最後に

実証実験は本年度も継続して実施しております。最終的な調査結果等は単年度だけでは検証できませんので、次回以降に実証実験の調査報告を、行いたいと考えております。今後もこのようなCSV活動への活発な取り組みを検討していきますのでご協力を何卒宜しくお願い致します。
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